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”なぜか”語られていない英会話のコツ。【カギ】は”省エネ発音”と”リズム”

  公開日:2018/06/12
最終更新日:2018/06/19

※この記事は約13分で読めます。

みなさんこんにちは。55段階英語村@銀座、スタッフのJuneです。

突然ですが、みなさんに質問です。
みなさんは「日本語と英語の根本的な違い」って、考えたことはありますか?
じつは、英会話を上達させるためには、この「日本語と英語の根本的な違い」をきちんと意識することがとっても大事なんです。

「根本的な違いとは何か?」もし聞かれたら、みなさんなら何と答えますか?

no name
発音とか?
no name
文字もちがうし・・
no name
というか、全部でしょ?

いろいろな答えが出てくると思います。

たとえば、「発音」。
「発音」と聞くと、どうも「th」「r」「l(エル)」など、日本語にない発音が苦手~、とかいう話になりがちです

でも、日本人の英語を悪くしているのは、そんなことではないんです。

今日は、「なぜ」日本人が英語を話しにくいのか、英会話の上達をはばんでいる正体についてお話していきます。(専門用語は極力使わずシンプルにします)

これを知らないとダメ。日本語と英語の根本的な違い

まず、日本語と英語の根本的な違いとはなにか?というところからお話していきます。
この「違い」をきちんと理解しておけば、「考え方」つまり「コツ」がわかるので、上達の近道を行くことができます
逆にこれをわかっていないと、いつまでたってもスピーキングが上達しない、といっても過言ではありません。
原理やしくみを知らないで練習するのと、知った上で練習するのとでは上達に大きな差がつくんです。

(とはいえ、まったく新しい情報というよりは、「無意識にやってた」という方も多いのではないかと思っています)
以下のように順序立ててお伝えしていきます。

【日本語と英語の根本的な違い】

①音のなりたち~母音と子音の配列
英語と日本語では音がまったく違いますが、その違いがどこから出てくるのか?もっともミクロな視点から考えていきます。
②音のだしかた~母音を抜いて”省エネ発音”~
日本語特有の「母音」メインの発音は、「子音」メインの英語の発音とまったく異なります。このことを意識して、「母音を抜いて、時間とパワーを節約した英語的な発音をする」ことをまず最初に覚えましょう。
③音のまとめかた~日本語は競歩、英語はハードル走
母音を抜いたら、最後は「リズム」です。日本語が競歩のイメージで「1234」と同じテンポで進んでいくのに対して、英語はたとえるならハードル走のようになります。このテンポ、リズムを体得することがペラペラへの道です。

もちろん、もう1つお話したい「根本的な違い」に、語順文構造が挙げられます。
しかし、これはまた別の機会に譲ることにして、今回は音にフォーカスしていきたいと思います。

根本的な違い① 音のなりたち~母音と子音の配列~

まず、英語と日本語の音のなりたちからいきますね。
(ちょっと硬い感じかもしれませんが、話はとーってもカンタンなので、おつきあいください)

日本語も英語も、「子音と母音の組み合わせ」でできています。
が、配列がまったく違うのです。

【日本語の場合】

日本語で母音とは、ものすごくざっくり言うと「あ・い・う・え・お」の音のことです。
それに「k・s・t・n・h・m・y・r・w」の子音が組み合わさって、か(k+あ)さ(s+あ)た(t+あ)な(n+あ)などの音ができます。

日本語で子音のみの言葉は、「ん」「っ」くらい。
それ以外の文字については、1文字の中に、必ず母音がある」んですね。

こんなふうに、「子音+母音」「子音+母音」「子音+母音」のように並んでいます。
1文字の中に必ず母音がある証拠に、たとえば、「ぐらす」という言葉を、一語一語長くのばして発音してみてください。
「ぐーーー、らーーー、すーーー」と、しまいには全部「う」とか「あ」という母音の音になってしまいますね。
日本語は一文字の中に、母音を(ほぼ)必ず含んでいるんです。

日本語の音は「子音+母音」。「あ・い・う・え・お」のどれかの音で終わる

では次に、英語のほうはどうか見てみましょう。

【英語の場合】

それに対して英語は、まったく違います。

「子音+子音+母音+子音+子音」
「子音+母音+子音+子音+母音+子音+子音」
こんなふうになってるんですね。

このように、英語と日本語の根本的な違いとして、「音(母音と子音のくみあわせ)のしくみ」が挙げられます。
そしてこれが、発話するときの音の出し方に大きな違いとなって現れるのです。

日本語の言葉はほぼ「母音」で終わるが、英語はそうとは限らない。「子音」で終わることも多い。

②音のだしかた~母音を抜いて”省エネ発音”~

日本語と英語の違いがわかったところで、「英語の発音」に大きく近づくための秘訣をひとつご紹介します。
それは「省エネ発音」です。

「省エネ発音?なに、それ?」
そんなふうに思われるかたもいるかもしれません。

省エネ発音とは何かをご説明するために、ひとつ音声を聞いていただきます。
さきほどの「グラス」の日本語発音と英語発音をひとつ聞き比べていただきたいのです。

▼グラス

いかがですか?
英語、短っ!と思った方、鋭いです。
日本語で「ぐら」と言いかけたくらいのときには、英語は終わってる
そのくらい、違います。

日本語は「ぐ・ら・す」と母音が3つあるから、仮に3秒かかるとしましょう。
英語は、「ら」の部分にしか母音がないから、1秒で終わる。
日本語が「ぐ・ら・す」で、英語が「」。
三倍速っていってもいいくらい、スピードが違うんですよ。
時間、節約。パワー、節約。
英語が「省エネ発音」といわれるのはこのためです。
そして、この「省エネ発音」が、英語脳への第一歩になるのです。

なぜ、「英語脳」への第一歩になるのか。

「英語脳」を、「日本語を介さずに英語を話す回路」とします。
初心者の傾向として、「言いたいことを日本語で思い浮かべて、それを英語に訳す」があります。
しかし、「言いたいこと」が日本語で浮かんでいる限り、この英語脳をつくることはできません。
日本語⇒英語の回路を断ち切ることができない理由をいまから説明します。

どうして英語脳をつくることができないのか?

「行きたくないけど、行かなきゃならない」

という一文について考えてみましょう。
英語にすると、こうなりますね。

「I don’t want to go, but I have to.」

では、これを「日本語の母音メインの発音で」いってみるとどうでしょうか。

「あい どんと わんと とぅ ごう ばっと あい はぶ とぅ」

なが(長)!!と思いませんか?
長いから、「頭にとどめていられない」のです。
「頭にとどめていられない」から、「えっと、次はなんだっけ・・」と頭が日本語に戻ってしまいます。
そのせいで、いちいち日本語⇔英語をいったりきたりして話すことになってしまうのです。

実際に音声を聞いてみましょう。
(ちなみに音声は純ジャパの私Juneのもので、お手本ではありません。あくまでも「実験結果レポート」のような感覚で聞いていただければと思います。)

【日本語発音】
 あいどんとわんととぅごぅばっとあいはぶとぅ.
 

 長いですね。
 どんなにがんばってもこのくらい ↓ にしか縮まりません。
 

【母音をぬいて省エネすると】
 あい どんt わんt とぅ ごぅ b あぃ はfとぅ 
 

 
 けっこう省エネできてますね。
 「どんとわんと」が「どnわn」と、一気に短くなっています。

ネイティブ音声もチェックしておきましょう

 

【さらに空白をつめて短くします】
 あいどんわんとぅごぅ bあぃはfとぅ 
 

 かなり短くなりましたね!

 さらにネイティブくらいの速さを目指すと、こんな感じになるでしょうか。
 

 最初の「あいどんとわんととぅごぅ」が「あいどわなご」になってます。
一番はじめの音声と、最後のものとの音声の秒数を比較すると、6秒⇒2秒と
3分の1くらいの省エネ、時間節約
ですね。

まとめます。
英語は「子音」の部分で時間を節約しています。
日本人の英語がいつまでたってもよくならないのは、ひとつには、この「母音をいちいち発音している」クセが抜けないからです。
「あい どんと わんと とぅ ごう ばっと あい はぶ とぅ」なんて、長すぎて頭の中に抱えきれないんです。
抱えきれないもんだから、いちいち「えっとI で、いきたくないだからdon’t want ・・to go、そんででもいかなきゃだから、but、I んー」と、頭の中で日本語と英語をいったりきたりするハメになるのです。

RとかLとかTHなんて瑣末なものに振りまわされてはいけません。
徹底的に、”母音を抜く練習”をしましょう。

日本人の発音の本当の問題は、「母音」。「母音」を抜くことが「子音メイン」の英語発音に一気に近づくコツ

根本的な違いその② 音のリズムとテンポ

最後は、アクセントのお話です。「抑揚」といったほうが近いでしょうか。
「英語って、なんかリズムがあるなあ」と感じている方、鋭いです。

○グラス
gu-ra-su
日本語で発音するときは、「子音+母音」でセットになるので、「グ、ラ、ス」と、3つの音があります。

glass
しかし、英語のほうは「子音+子音+母音+子音+子音」となっています。
実際の音声を聞いてみると、「ら」の一音のみ強く聞こえるはずです。

では、音声を聞いてみましょう。
(日本語のあとに英語の音声が流れます)

いかがでしたか?
「ぐ・ら・す」と、「gs」の違い、聞き取れましたでしょうか?

同じような例を以下にもう少しあげてみます。
2点、注意していただきたいことがあります。

●1点目は、「日本語がフラットなのに対して、英語には単語のヤマ=一番強く発音するところがある」こと。

●2点目は最後の音が、日本語は「す」「と」など「母音」で終わるのに対して、英語は「s」「t」など「子音」で終わること

○ブラック
まず、「山」に注意して聞いてください。
【日】bu-ra-k-ku

【英】black

次に、「最後の音」に注意して聞いてください。
【日】k-u
【英】k

○フライト
【日】hu-rai-to

【英】flight

次に、最後の音に注意してください。
【日】t-o
【英】t

○トラブル
【日】to-la-bu-lu

【英】trouble

こちらも次に、最後の音に注意してみてください。
【日】l-u
【英】l

日本語は、1文字が「子音+母音」で形成され、1字1字、同じテンポでフラットに発音します。
英語は、1つの単語が「母音を中心にひとつのまとまりのように」発音されます。

日本語は、1文字1文字をフラットにほぼ同じスピードで発音し、母音で終わる。英語は、単語の中に1つ「山」があり、最後の音が母音とは限らない。

つまり、日本語が「競歩」で、英語が「ハードル走」みたいなイメージだと思ってください。
別の表現をすると、英語は、「ぅおりゃあっ」とボールを投げるような感じで言うと良いんです。

「だ い す き な」

「f avo rite」

ここで別の点にお気づきかもしれません。
「話してる時間、英語のほうが短くないですか?」
「だい」といってる間に、「favorite」といえちゃうくらいの時間の差があります。
これが、センテンスレベルになったときに問題になってくるところなんです。

「子音+母音」で話す日本語は、「子音子音母音子音」などの英語に比べて、時間がかかる。これがスピーキングのハードルになる

センテンスレベルで見ても同様のことが言えます。
文章の単位でも、「おりゃあ!」という「山」があるのです。
さきほどの「I don’t want to go, but I have to.」をネイティブ音声で聞いてみましょう。

▼I don’t want to go, but I have to.

あいどんわんごぅあいはfとぅ。
こんな感じでしょうか。

これ↓とくらべると雲泥の差ですね^^;

まとめます。
●「日本語は母音メインで、英語は子音メインの言語」である
●英語のスピーキングを向上させるためには「母音を抜いて、時間とパワーを節約する”省エネ発音”をする」ことが大事
●母音抜きができたら、センテンスレベルで「リズム」を意識する

これができるようになると、「いちいち頭の中で英語⇔日本語をいったりきたり」することなく、「英語だけがスルスルと口から出てくる」ようになりますよ^^。

まずは、「あいどわなご、ばらいはふとぅ」を呪文のように唱えてみてくださいね^^。

 

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